印刷 技術道

◆PDFを知ろう!〜その2

2009.04.09

DTP

進化してAdobe CS4およびAcrobat9になりました。
Adobe PDF Print EngineによってPostScriptの常識だった透明効果が出力できないが、出力できることになりました。

これは、透明効果を分割・統合する時に難しい設定がいらなくなりました。
又、画像に重なった図形や文字の解像力が良くなるというメリットがあります。

フリーペーパー印刷通販社のCTPのRIPもバージョンアップしました。最新のRIPは、ハイブリットとなっています。



この様に、従来の環境から出力でき、かつ最新の透明効果を持つPDFからも出力できます。


PDF-X3:2002
・PDF-X1:2001がベースになっていますのでAcroBat4(PDF1.3)規格です。
・RGBカラーおよびLabカラー、ICCプロファイルを持つ事ができます。実際は、CTP用のRIPでは出力時にプロファイル運用が出来ていませんので、RGBカラーおよびLabカラーからの出力は不可能と言えます。

PDF-X3:2003
・PDF-X1:2003がベースになっていますのでAcroBat54(PDF1.4)規格です。
※透明は扱えませんので、分割統合することが出来ます。

PDF-X4:2007
・Acrobat 7.0(PDF 1.6)規格です。
・Adobe PDF Print Engineを使用したワークフロー
・ライブ透明とレイヤーがサポートされています。


・PDG-X1までは、DTP アプ リケーション ⇒ PostScript(PS) ⇒ AcroBatDistiller ⇒PDF-X1でした。 PostScript は、透明やレイヤーを記述できないため、分割統合します。

・透明やレイヤーなの情報を保持する PDF/X-4 で運用するためには、DTP アプ リケーションからPDFの書出しを行なう必要があります




☆Illustrator CS2 / 3 / 4ネイティブ 運用
Illustrator のデータを InDesign に取り込む場合、従来は EPS 形式での取り込み を推奨していました。Adobe PDF Print Engine を使用する場 合は、Illustrator ネイティブ形式(.ai)で InDesign に取り込むことを推奨します。

☆InDesign CS2 / CS3 / CS4 の「編集」「透明ブレンド領域の設定」「ドキュメントの CMYK 領域を使用」 を選択します。この手順で作成された PDF は Adobe PDF Print Engine 内部の透明の合成処理に おいて、CMYK ベースで演算され、印刷に適した出力を得ることができます。



◆自己責任と言う事はご自身でチェックを確実にしておかなければなりません。

プリフライトチェックのお勧め!
PDFの検証== ここでは、Acrobat 9 Professionalを使ったPDFの検証をご紹介します。

(1)ファイルをAcrobat 9 Professionalで開き、アドバンスト/プリフライトを選択します。



(2)プリフライトの一覧から「PDF/X-4 への準拠を確認」選択し、「解析」ボタンをクリックするとプリフライトが実行されます。

(3)検証結果の詳細については、[▼概要][▼プリフライト情報]を展開し、確認することができます。




これでチェックは完成です。
しかし、これで問題解決には未だ不十分です。PDFのルールではOKでも印刷したら問題が起きる事が沢山あります。


カラープリンターは出力できるが、印刷ではトラブルをなる事例・・・これを次回にお話します。


◆PDFを知ろう!〜その1

2009.04.02

DTP

●PDF DTP 透明効果 分割・統合


PDF: (ポータブル・ドキュメント・フォーマット)は全ての環境でほぼ同様の状態で文章や画像等を閲覧できる特性を持っており、ISO 32000-1認定された世界の標準規格です。従来では、専用のビュアでしか見ることができなかった3Dや動画までサポートされています。


フリーペーパー印刷通販社では、PDF-X1aをご推奨しております。DTPソフトの再編集ができる形式でも対応させて頂きます。


◆PDFを語るに当たって、大原則があります。

PDFは、DTPアプリによる編集ができません(IllustratorのPDF保存は除く)。印刷側では、CTP(コンピュタ ツゥ プレート)やDDCP(デジタル ダイレクト カラー プルーフ)で出力するだけですので、制作側の自己責任となります。制作側で印刷を理解して制作し、完成されたデータを作って頂けなければなりません。

その中で、印刷に特化してできたPDF-Xシリーズがあります。今、日本で最も普及しているのが、PDF-X1aです。簡単にご紹介しましょう。

[PDF-X1a:2001]
 ・AcroBat4(PDF1.3)規格です。
 ・フォントを含んだデータです。
 ・カラーモードは、[グレー][YMCK][特色]です。
 ・画像は出力用です。
 ・出力用のプロファイルを持てます。
 ・トラッピングが設定できます。

[PDF-X1a:2003(あまり普及していません)]
 ・AcroBat5(PDF1.4)規格です。
 ・PDF1.4の追加機能である、
  JBIG2(モノクロイメージの圧縮方式)透明を不許可にした。
 ・CMYKを主とする完全交換を目的とする規格


================= PDF-X1の規格とメリット =================
 ※PDF1.3に基づき作成 ⇒多くの出力に対応
 ※フォントの埋め込み ⇒文字化け等のトラブルがなくなる
 ※全ての画像データを埋め込みます
  ⇒画像のリンク切れ等のトラブルがなくなる。
 ※透明効果はサポートできない
  ⇒透明効果を分割するので、トラブルの可能性を抑える
======================================================



◆PDF-X1のメリットのまず透明効果の分割について語ります。

こういった使い方が増えています。

1)写真の上にロゴやイラストを重ねる場合に、PhotoShopで背景を透明にする



↑↑↑この絵の市松模様が透明ですね。この透明をPhotoShopで作る方法がAdobeのホームページで紹介されています。
http://www.adobe.com/jp/support/kb/ts/222/ts_222990_ja-jp.html#anc_b

ここで紹介されているのは、以下の方法です。
 A. 新規ファイルの作成時に背景を透明にする
 B. 背景レイヤーのロックを解除して背景を透明にする
 C. [消しゴムツール] を使用して背景を透明にする
 D. [マジック消しゴムツール] を使用して背景を透明にする
 E. クリッピングパスの作成
 F. Web 用に背景が透明な画像を保存する
 G. 透明を保持して保存できるファイル形式

今までのDTPの常識はE クリッピングパスの作成です。写真の切抜きを作成する方法ですね。この場合の保存ファイル形式は、Photoshop EPSです。
歴史が実証した安心な方法です。

Adobeのサイトでは以下の方法を紹介しています。
Photoshop の透明な背景を保持したままIllustrator に読み込む方法
http://www.adobe.com/jp/support/kb/ts/222/ts_222838_ja-jp.html


透明を保持しての保存形式は Photoshop PSDの選択となります。Photoshop のオリジナルファイル形式です。透明機能をはじめ、すべての機能を保持して保存することができます。
PhotoShop PSD形式のファイルをIllustratorに配置する。これはデザイナーの方にとっては画期的な出来事です。
面倒な切抜き作業(クリッピングパスの作成)から開放されます。


◆注意点

ところが、DTPの長い歴史を支えたPostScript(ポストスクリプト)は透明の対応は出来ないのです。PDF-X1も同様です。モニターで見え、プリンターで出力できてもPostScriptプリンターであるCTPは出力できません。
その対応として、Illustrator9.0以降に分割処理ができるようになりました。具体的に見てみましょう。




どのように分割されるか?

不透明オブジェクト
(分割前)ベクトル /(分割)されない /(分割後)ー

透明オブジェクト
(分割前)ベクトル /(分割)される/(分割後)ベクトル

透明グラデーション
(分割前)ベクトル/(分割)される/(分割後)ラスタ・ベクトル

画像
(分割前)ラスタ/(分割)される/(分割後)ラスタ

特に、透明のグラデーションの場合、☆の形の透明グラデーションと写真が重なった部分は分割され画像となります。重ならなかった部分はベクトル(図形)です。



この絵柄の場合、画像とベクトルの2つの要素で構成される事になります。
印刷の悩ましい事は、画像は網点で表現します。ベクトル(文字・図形)は出力機の解像度で表現します。この重なった処を画像化する場合の、解像度の設定が必要になります。



llustratorでの透明分割
[オブジェクト]メニュー ⇒ [透明部分を分割統合]を選択します。



ラインアートトテキストの解像度 1200ppi : 小さい文字を考えると1200は必要です。グラデーションとメッシュの解像度:400ppi 写真は350〜400です。ラスタライズ/ベクトル設定:100
通常は設定値「100」(高解像度)できますが、この場合にはデータが大きくなります。透明グラデーションを使用した文字等、複雑なデータでは出力処理に問題がおきる事があります。

[オブジェクト]メニュー ⇒ 「分割・統合プレビュー」で確認しながらラスタライズ/ベクトル設定:「99」〜「75」に変更して下さい。この場合、数字が小さくなる程出力処理は改善されますが、線のジャギー等の品質が劣化します。ご自身でプリントされ品質のご確認して頂く事は必須です。

今回の結論は、PhotoShop・Illustrator・Indesign等のDTPアプリで透明を扱う場合、品質とデータは相反関係となりますので、確認する事が大切です。

(Adobeのメッセージ)
Adobe CS3およびAcrobat 8のユーザは、Adobe PDF Print Engine搭載の印刷ワークフローシステムとRIPを利用できます。


次回はこの話題をご紹介します。

◆グリーン購入法の印刷が大幅に改訂されました〜その2

2009.03.27

エコ

今回は、みなさんが作られているフリーペーパーを構成している資材が、どのランクに該当するのか診断していただけるポイントをご紹介いたします。


◆資材のリサイクル適正について:印刷用紙

Aランク/
コート・マットコート・上質・中質の用紙(古紙利用率は無関係です)

Bランク/
色紙(青または色の薄いもの)ポリエチレン等樹脂コーティング・ラミネート用紙

Cランク/

色紙(赤、緑、黄または色の濃いもの)合成紙・ファンシーペーパー・セロファン等

Dランク/
捺染紙、昇華転写紙・感熱性発泡紙・芳香紙

==========================================
フリーペーパー印刷通販社のご提案
色紙の変わりに平網の印刷で、色紙の効果を!

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◆資材のリサイクル適正について:印刷インキ

Aランク/
オフセットインキ(油性)(ハイブリットUV)(金・銀)
オフセット印刷OP二ス(透明)

Bランク/
OCR用UVインキB 蛍光インキ

Cランク/
感熱インキ 磁性インキ

Dランク/
昇華性インキ 発泡インキ 芳香インキ


==========================================
フリーペーパー印刷通販社のご提案
当社のカラー印刷用インキは、グリーン購入情報プラザに掲載された、印刷インキを使用しています。

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◆資材のリサイクル適正について:製本加工

Aランク/
製本用針金、ホッチキス・水溶性のり・難細裂化EVA系ホットメルト・PUR系ホットメルト

Bランク/
製本用糸・EVA系ホットメルト


==========================================
フリーペーパー印刷通販社のご提案
当社は中綴じ製本に針金や水溶性のりで対応しています。
※無線綴じの場合、ホットメルトと言われる熱でとかす接着を利用します。EVA系のりをお使いの場合は材料の変更が必要です。

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◆資材のリサイクル適正について:表面加工

Aランク/
光沢コート(ニス引き、プレスコート)※

Bランク/
UVコート、UVラミコート ※2 
光沢ラミネート(PP貼り)
箔押し

Cランク/
クロス貼り

※)光沢コートとは水溶性ニスを専用のコーティング機もしくは印刷機インラインコーターで塗布し、熱風で感想します。プレスコートは、光沢コートした用紙を、SUS板を高温にした状態で熱加圧します(アイロン掛け)。一般的に後加工業者にお願いして加工します。

※2)フリーペーパー印刷通販社の光沢加工はUVコートになります。(擬似エンボス加工も同じ)



◆企画・設計段階でのチェックポイント

1)まずは体裁から
印刷物の製作にあたっては、企画・設計段階からリサイクル適正に配慮し、可能な限り、印刷物の「目的・機能の充足」と「リサイクル」の対応を図りましょう。

2)資材選びは同等の効果で、よりリサイクル性の高いものを
印刷物の目的・機能に応じて、同等の期待ができる資材がある場合、リサイクル対応型を選択しましょう。

3)本当に調達できるかを事前に確認
検討している印刷仕様(体裁・資材)での製作に対応でき、予算・納期などの発注条件にも合致する印刷会社があるか(従来の取引先が対応できるか)事前に確認しましょう。

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フリーペーパー印刷通販社のご提案
当社はご要望されれば見積もり時に、資材確認表を提出し、各ランクの資材を利用していることを提示させていただきます。

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◆まとめ
皆さんのフリーペーパーを構成している資材が、A〜Dのどのランクに該当するのかご診断されることをお勧めします。
リサイクル対応印刷物の表示をするか、否かは今後のご検討項目になると思いますが、準備は早くされていることが今必要なこととではないでしょうか?

◆グリーン購入法の印刷が大幅に改訂されました〜その1

2009.03.22

エコ

◆グリーン購入法の印刷が大幅に改訂されました。

グリーン購入法は、国や国の機関が物品の購入や仕事の発注を行なう場合、環境に配慮する事を義務とする法律です。民間事業者には無関係のようですが、財団法人 環境協会が主体となって運営するグリーン購入ネットワークには多くの行政・民間企業・民間団体が参加しています。
フリーペーパーを発行される皆様にとって、クライアントがグリーン購入ネットワークに参加している企業である場合、この方針を遵守することが求められる可能性があります。
グリーン購入ネットワークには、環境に配慮された商品が登録されています。又印刷のような役務と呼ばれるものには、ガイドラインが用意されています。

グリーン購入ネットワーク↓↓↓
http://www.gpn.jp/index.htm


今回改訂の印刷に係わる変更点をご紹介しましょう。

●コピー用紙
→昨年起きた用紙メーカーの古紙配合率偽装と、森林認証を得た用紙や間伐材利用の用紙等を考慮した内容となります。

(方針)
古紙パルプ配合率、森林認証材パルプ配合割合、間伐材パルプ配合割合、持続可能性を目指した原料の調達方針に基づいて使用するパルプ(森林認証材・間伐材パルプを除く)配合割合、白色度及び坪量を総合的に評価した総合評価値が80以上であること。
平成21年度からこの方針での調達が始まりますので、コピー用紙の包み紙に総合評価が記載されることになります。

●印刷情報用紙
→コピー用紙で先行させその結果を判断し、今後の改正時に反映される予定です。



◆今回の印刷における改訂の目的は印刷情報用紙のリサイクル率の向上です。


製紙原料に占める古紙の利用率は、2007年度61.2%となっています。国はこれを2010年度までに62%に達成を計画しています。

わずか0.8%ですから簡単と思われがちですが、実際に古紙が利用されている細部をみると難しいテーマであることが理解できます。



基本的な方針は、印刷情報古紙に還元できる物で印刷物を作ることです。

●リサイクル性に合わせて以下の4ランクに分類されます。
Aランク
→紙、板紙へのリサイクルにおいて阻害とはならないもの
Bランク
紙へのリサイクルには阻害となるが、板紙へのリサイクルには阻害とはならないもの
Cランク
紙、板紙へのリサイクルにおいて阻害となるもの
Dランク
微量の混入でも除去することができないため、紙、板紙へのリサイクルが不可能になるもの


●リサイクル対応型印刷物は以下の表現をします。(将来はロゴ表示されるようです)

「A型」のリサイクル対応型印刷物の表示(説明文)の例
この印刷物は、印刷用紙などの紙へのリサイクルに適した資材のみを用いて製作しました。
不要になった場合は、自治体や事業所のルールに従って古紙として分類し、リサイクルに出してください。

◆印刷技術道開始!

2009.03.21

雑記

みなさん始めまして!フリーペーパー印刷通販社の高野です。

この度、フリーペーパー・冊子の制作者の方にとって印刷のために役立つ『印刷技術道』のブログを開始することにしました!

『印刷技術道』といっても、あまり堅苦しく考えないでくださいね。制作者の方があまりご存じない印刷会社寄りの知識や起きやすい問題などを、実際当社で発生したトラブルなども踏まえ、ご紹介していきます。制作会社さんと印刷会社の間でたまに起こるトラブルをなくすことが出来ればと考えております。

他にも、知っていると役立つ印刷業界のトレンド情報などを予定しております。


お暇なときにちらっとご覧ください!

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